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ヘルペス抑制、新方法発見 他感染症も期待
広島大などのチーム
世界で60%以上が感染しているとされ、免疫力が下がると口唇ヘルペスなどを引き起こす「単純ヘルペスウイルス1型」の増殖を抑える方法を発見したとの研究成果を、広島大などのチームが27日までにまとめた。他のウイルス感染症にも効果が期待され、坂口剛正・広島大教授は「数年以内に臨床試験を行い、薬としての実用化を目指したい」と話している。
世界保健機関(WHO)によると、ヘルペスウイルス1型は50歳未満では64%が保有しているとされる。普段は無症状だが、疲労やストレスを受けると、口唇ヘルペスやヘルペス性角膜炎などを引き起こす。脳炎に発展する場合もある。
主な治療法は抗ウイルス薬。だがウイルスの働きを直接弱める従来の仕組みでは耐性が出現するため、新たな治療法の開発が求められていた。
チームはヒトの体にある酵素の一つ「Pin1」に着目。ウイルスはPin1を利用して増殖していると考えられ、Pin1を作る遺伝子の働きを弱めて、作られないようにする「Pin1阻害剤」を開発した。
阻害剤でPin1の活性化を防いだところ、ウイルスの増殖をほぼ抑えられることが分かった。ウイルスは侵入した細胞の核内で、ゲノム(全遺伝情報)とゲノムを包むタンパク質を合成するが、阻害剤によってそれが核外に出られず増えなかった。
ヒトの酵素を標的にするため耐性はできにくく、短期間であれば酵素を阻害しても人体には悪影響はないとみられる。
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