遺伝子要因の痛風も予防可 個人目標設定し生活改善
防衛医大(埼玉県)などのチーム
尿酸値が高い状態が続き足の親指などに激痛が走る痛風を巡り、遺伝子変異が要因の場合も、個人に応じた目標を設定して生活改善をすることで予防できる可能性があると、防衛医大(埼玉県)などのチームが12月26日、学術誌「ヒューマンセル」に発表した。早野貴美子・防衛医大教授は「個人差を踏まえた目標を決めて看護師らが支援することで、患者の納得感や意欲にもつながる」としている。
痛風は、尿酸値が高い高尿酸血症の状態が続くことで、溶けきれなくなった尿酸が結晶化して関節に炎症を起こす病気。生活習慣病の一つだが、遺伝による影響も大きいことが分かっていた。
チームは日本人9244人を対象に尿酸の排出に関わる遺伝子「ABCG2」の変異を調査。すると高尿酸血症患者全体の約30%は変異の影響で発症したことが分かった。これは肥満(約22%)や多量飲酒(約19%)、加齢(約4%)を上回った。
変異の影響は、体重や飲酒量を減らすといった生活改善によって打ち消せることも判明した。体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った「体格指数(BMI)」が男性で2.32、女性で1.71上昇することは、変異の影響で尿酸排出機能が25%低下することと同等だ。BMIを改善すれば変異の影響を打ち消すことができる。
飲酒量では男性で500ミリリットルの缶ビール毎日3本、女性で1.2本が相当する。
遺伝子は医療機関を通じて保険適用外で検査可能。チームの松尾洋孝・防衛医大教授は「尿酸値が気になる人は、体質を知る材料として検査をお勧めする」と話した。
続きを見るには会員登録
(無料)が必要です
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
MTJメールニュースの会員のみなさまへ
MTJメールニュースは、WEBサイト「MTJ ONE」にリニューアルいたしました。
お手数ですが、下記より再度、新規会員登録をお願いします。


