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iPS心筋球、承認申請へ 移植治験で心機能改善
慶応大発ベンチャー「ハートシード」

2025.12.17 03:45 会員限定記事を示すアイコン

慶応大発のバイオベンチャー「ハートシード」は12日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)で作った心臓の筋肉(心筋)の細胞を塊にした「心筋球」を重い心不全の患者10人に移植した臨床試験(治験)で、一定の心機能改善と安全性が確認されたと明らかにした。同社は結果を取りまとめ、2026年にも厚生労働省に製造販売の承認申請を行う方針。27年の実用化を目指す。

治験は、心臓の筋肉に血液が行き渡らなくなる「虚血性心疾患」の患者を対象に22年から実施。前半5人は細胞数5千万個、後半5人は高用量の1億5千万個を移植した。前半の術後1年、後半の術後半年のデータによると、自覚症状の重症度を示す分類は計10人中7人で改善、残る3人も悪化はしなかった。多くの患者で心臓の収縮機能の回復がみられ、不整脈やがん化、拒絶反応といった重大な問題は確認されていないという。

心筋球は、健康な人のiPS細胞から作った心筋の細胞を、球状の塊にしたもの。患者の心臓に移植すると組織にくっついて心筋が再生し、機能回復が期待される。今回は開胸手術で心臓に注射したが、同社はより体への負担が少ないカテーテルを使用する方法の治験を近く開始する。

 

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