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血液からiPS効率作製 安全性高い手法で、京大
安全性高い手法で、京大

2025.09.12 07:00 会員限定記事を示すアイコン

血液から採取した細胞に、人工的に合成したリボ核酸(RNA)を入れる安全性の高い手法で、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を効率的に作製することに成功したと、京都大iPS細胞研究所などのチームが8日、英科学誌に発表した。この細胞から角膜上皮組織を作製できることも確認でき、再生医療への応用が期待できるという。

iPS細胞は、皮膚や血液などの細胞に遺伝子を人工的に入れ、体のさまざまな組織などに変化する能力を持つ状態に戻す「初期化」を起こして作る。初期化するのに合成RNAを使う方法は、体に長く残らずゲノムを傷つけないとされ、ウイルスを使う方法よりも安全性が高いという。

血液中の白血球の一部「末梢血単核球(PBMC)」は採取しやすい細胞だが、外部から遺伝子が入るのに伴うストレスに弱い。このため、RNAを入れても初期化効率が低く、この手法でのiPS細胞作製は困難とされてきた。

チームは、PBMCにRNAを入れると、細胞のがん化を防ぐ遺伝子が過剰に働き、初期化の障壁になっているとの仮説を立てた。この遺伝子の働きを抑えるタンパク質の一部を合成したRNAを使ったところ、初期化効率が10倍以上になった。

チームの中川誠人講師(幹細胞生物学)は今回の研究について「今後の臨床現場での応用にも大きく貢献すると考えている」としている。

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