呼吸機能検査の外部精度管理、8施設で試行
医療検査科学会・生理検査委員会
日本医療検査科学会第57回大会の生理検査技術セミナーが10月5日に開かれ、同学会の生理検査委員会が実施した、呼吸機能検査の外部精度管理に関する調査結果が報告された。内容量を隠した調査用シリンジを各施設が測定する方法で調査したところ、施設内および施設間の機器間差を比較できることが分かった。このことから、機器の外部精度管理調査が可能で、従来のフォトサーベイに加え、新たな外部精度管理の手段として有効であると判断できた。
同委員会では、来年度も調査を継続する意向で、広く参加施設を募ることを検討している。
メーカーの協力のもと、3L較正用シリンジを用いて内容量を調整した調査用シリンジを作成した。参加した8施設には内容量を伏せた上で、所有する全ての検査機器で5日にわたり肺活量(VC)を測定してもらった。精度管理範囲は、呼吸機能検査ハンドブックに従い、調査用シリンジの内容量のプラスマイナス3%とした。
その結果、参加施設の全ての検査機器において5日間の測定値が精度管理範囲内となり、良好な結果となった。施設内、施設間の機器間差に問題はなかった。
参加の1施設では、自施設所有機器3台うちの1台が、許容範囲内ではあるものの他の2台と差があったことから自主的に機器メーカーへ相談し、機器の不具合が判明した。調査への参加により不具合が早期発見できた事例となった。
調査結果を報告した生理検査委員会委員の田邊晃子氏(慶應義塾大学病院)は、今回の手法は「各施設の機器較正の確認に有用」だとし、「外部精度管理への応用も考えられる」と述べた。
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