業界ニューストレンド
不適切医療で死亡と提訴 精神科の旧滝山病院
東京都八王子市
東京都八王子市の精神科病院「滝山病院」(現希望の丘八王子病院)で、危険な方法で薬剤を投与したり、経管栄養チューブを誤挿入したりするなどの不適切な医療行為で患者3人を死なせたとして、遺族らが運営法人や当時の院長に約8840万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
訴状によると、院長は2021年12月、入院していた川崎鋼一さんに、血栓溶解薬「ウロキナーゼ」の持続投与を開始。出血が促され、胸腔内に血液がたまる「血胸」が悪化した後も投与を続け、最終的に多臓器不全で22年1月に77歳で死亡した。院長は投与の根拠として「急性心筋梗塞」と診断したが、症状や検査データはなかったとしている。
また、右足に重い血流障害があった別の患者に必要な措置をせず、壊疽させた他、胃管チューブの先端を誤挿入した上で栄養剤を投与し、死亡させたと主張。さらに別の患者には、同じ姿勢で寝たきりになった時などにできる「褥瘡」を発生させ、感染症により死亡させたとした。
記者会見した川崎さんの長男は「父はきちんと治療を受けていたと思っていた。治療されずに殺されてしまったのでないか」と話した。
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