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インフルエンザが定点当たり11.35、過去5年間平均を大きく上回る
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第40週(2026.9.28 - 10.4)

2026.10.21 05:00 会員限定記事を示すアイコン

2026年第40週の全国的なトレンド

2026年第40週(9月28日~10月4日)の感染症発生動向では、急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は60.34(報告数22万4516例)で、前週から増加しています。全47都道府県で前週を上回りました。なお、前週はシルバーウィーク期間に当たるため、その影響に留意する必要があるとされています。

インフルエンザは11.35で増加し、過去5年間の同時期平均と比較してかなり多い水準です。定点当たり報告数が10を超えた都道府県は16都道府県でした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1.51で増加しています。基幹定点からの入院サーベイランスでは、インフルエンザは999例で前週より140例増加し、COVID-19は255例で2例減少しています。

小児科定点報告では、RSウイルス感染症は1.03、咽頭結膜熱は0.22、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1.29で、いずれも増加しています。感染性胃腸炎は3.28、水痘は0.21、手足口病は0.81で増加しています。水痘は過去5年間の同時期平均と比較してやや多い状況です。ヘルパンギーナは1.10で増加し、過去5年間の同時期平均と比較してかなり多い水準となっています。一方、伝染性紅斑は0.02で2週連続の減少となりました。

基幹定点報告では、マイコプラズマ肺炎は0.64で増加しています。全数把握疾患では、腸管出血性大腸菌感染症122例、レジオネラ症66例、日本紅斑熱27例、百日咳83例などが報告されています。梅毒は148例で、累積報告数は8732例となっています。

全体として、ARI、インフルエンザ、COVID-19が増加し、小児科定点疾患でも多くの疾患で増加がみられます。特にインフルエンザとヘルパンギーナは、過去5年間の同時期平均と比較してかなり多い状況です。

 

都道府県別の発生動向

都道府県別では、ARIの定点当たり報告数は埼玉県(96.81)、群馬県(90.33)、神奈川県(86.08)が上位です。インフルエンザは沖縄県(37.07)、埼玉県(19.66)、千葉県(18.72)が多く、COVID-19は埼玉県(3.10)、長野県(2.64)、群馬県(2.51)が上位です。

小児科定点では、RSウイルス感染症は福井県(2.28)、和歌山県(2.22)、岐阜県(2.19)、咽頭結膜熱は島根県(1.00)、鹿児島県(1.00)、宮崎県(0.73)が上位です。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は愛媛県(4.19)、茨城県(2.92)、新潟県(2.90)が多く報告されています。感染性胃腸炎は岐阜県(7.85)、大分県(6.08)、石川県(5.86)が上位です。手足口病は福井県(3.32)、石川県(2.25)、奈良県(2.00)、ヘルパンギーナは群馬県(3.76)、静岡県(3.47)、神奈川県(2.39)が上位となっています。

 

表 第40週における主要感染症の定点当たり報告数(全国)
主要感染症 定点当たり報告数 前週からの増減
インフルエンザ 11.35 ↑
COVID-19 1.51 ↑
感染性胃腸炎
3.28 ↑
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.29 ↑
RSウイルス感染症 1.03 ↑
咽頭結膜熱
 0.22 ↑
水痘  0.21 ↑
手足口病
 0.81 ↑
ヘルパンギーナ
 1.10 ↑
マイコプラズマ肺炎
0.64 ↑

〔IDWR感染症週報 第40合併号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第40週を参考に作成〕

 

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