業界ニューストレンド

インフルエンザは減少も、過去5年同時期よりやや多い
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第38・39週(2026.9.14 -9.27)

2026.10.12 06:10 会員限定記事を示すアイコン

2026年第38週の全国的なトレンド

2026年第38週(9月14~20日)の急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は66.37(報告数24万5111例)で、前週から増加しました。前週を上回った都道府県は46都道府県でした。

疾患別では、インフルエンザの定点当たり報告数は8.48(3万1428例)で、第26週以降増加が続いています。過去5年間の同時期の平均と比較して、かなり多い水準です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2.65(9826例)で、5週連続で増加しました。

入院サーベイランスでは、インフルエンザの新規入院患者数は752例で、前週から274例増加しました。年齢群別では80歳以上が222例と最も多く、次いで1~9歳が185例、70代が135例でした。COVID-19の新規入院患者数は319例で、前週から46例増加しました。

小児科定点では、RSウイルス感染症は1.24で、第35週以降増加が続いています。ヘルパンギーナは1.30で、第35週以降増加しており、過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い水準です。

一方、感染性胃腸炎は3.70で2週連続の減少、手足口病は1.36で第30週以降減少が続いています。

 

都道府県別の発生動向

インフルエンザの定点当たり報告数は、沖縄県(26.27)が最も多く、東京都(15.21)、愛知県(15.12)と続いています。10.00を上回る都道府県は9都道府県です。

COVID-19は、埼玉県(5.87)、長野県(5.55)、栃木県(4.72)が上位となっています。

RSウイルス感染症は和歌山県(3.41)、宮崎県(2.53)、群馬県(2.48)。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は愛媛県(6.33)、鳥取県(4.11)、茨城県(3.92)となっています。

ヘルパンギーナは群馬県(6.24)、静岡県(3.12)、神奈川県(2.93)、感染性胃腸炎は大分県(7.72)、石川県(7.18)、福井県(6.64)の順です。水痘は大分県(1.17)、福島県(0.61)、神奈川県(0.46)が上位となっています。

表1 第38週における主要感染症の定点当たり報告数(全国)
主要感染症 定点当たり報告数 前週からの増減
インフルエンザ 8.48 ↑
COVID-19 2.65 ↑
感染性胃腸炎
3.70 ↓
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.48 ↑
RSウイルス感染症 1.24 ↑
咽頭結膜熱
 0.25 ↑
水痘  0.22 ↑
手足口病
 1.36 ↓
ヘルパンギーナ
 1.30 ↑
マイコプラズマ肺炎
0.55 ↑

〔IDWR感染症週報 第38・39合併号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第38週を参考に作成〕

 

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