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抗血栓療法の選択に有用なマーカー目指す 「soluble CLEC-2」
山梨大病院・井上氏

2025.10.29 04:45 会員限定記事を示すアイコン

山梨大学医学部附属病院検査部の井上克枝氏は10月11日、日本臨床検査技師会関甲信支部・首都圏支部医学検査学会の教育講演で、新規血小板活性化マーカー「soluble CLEC-2」(sCLEC-2)について明らかになってきた知見を紹介した。将来的には脳梗塞患者への抗血栓療法の選択に有用なバイオマーカーを目指すとした。

井上氏らは、血小板活性化に伴って遊離するsCLEC-2を生体内血小板活性化マーカーとすることを試みている。sCLEC-2としての有用性を検討するため、急性期虚血性脳血管障害患者を対象に実施した多施設共同前向きコホート研究「CLECSTRO」には同大学病院を含め国内8施設が参加した。

解析結果では、sCLEC-2は急性期虚血性脳血管障害の病型診断、抗血小板薬の効果判定、転帰予測などに有用なバイオマーカーである可能性があることが分かった。

井上氏は、「血小板活性化が顕著な症例に抗凝固薬を投与しても、逆に凝固活性化が顕著な症例に抗血小板薬を投与しても、脳梗塞の再発のリスクは高いまま」と指摘。将来展望として、sCLEC-2をバイオマーカーとして「脳梗塞患者への抗血栓療法の選択(抗血小板薬、抗凝固薬どちらを投与するか)に使えれば」と話した。ただし、それには有用性を確かめる大規模な試験が必要と付け加えた。

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