業界ニューストレンド

インフルエンザが流行シーズン入り
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第34週(2026.8.17 - 8.23)

2026.09.07 06:10 会員限定記事を示すアイコン

2026年第34週の全国的なトレンド

2026年第34週(8月17~23日)の感染症発生動向では、インフルエンザの定点当たり報告数が1.11(報告数4094例)となり、流行開始の目安とされる1.00を上回りました。第26週以降増加が続いており、厚生労働省はインフルエンザが流行シーズンに入ったと発表しました。流行入りは、感染症法が施行された1999年以降、2009年に次いで2番目の早さです(前年から流行入りの状態が続いた2023年を除く)。

入院サーベイランスでは、インフルエンザの新規入院患者数は167例で、前週から47例増加しました。年齢別では80歳以上が50例、70歳代が34例、60歳代が17例などとなっています。

急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は36.30(報告数13万3148例)で、前週から増加しました。前週を上回った都道府県は44都道府県です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1.18で前週から増加し、新規入院患者数も316例と29例増加しました。

小児科定点では、RSウイルス感染症は0.49で2週連続の減少となりました。一方、咽頭結膜熱は0.26、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1.09、感染性胃腸炎は3.29、水痘は0.27で、いずれも前週から増加しています。手足口病は2.04で第30週以降、ヘルパンギーナは0.67で3週連続の減少となりました。

 

都道府県別の発生動向

都道府県別では、インフルエンザの定点当たり報告数は沖縄県(4.43)岩手県(2.10)青森県(2.08)が上位です。COVID-19島根県(3.50)和歌山県(2.89)栃木県(2.36)が上位となっています。

小児科定点では、RSウイルス感染症は福井県(1.80)、佐賀県(1.67)、沖縄県(1.63)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は愛媛県(4.10)、鳥取県(2.74)、島根県(2.55)が上位となりました。水痘は大分県(1.64)、長崎県(0.77)、新潟県(0.63)、手足口病は岩手県(7.48)、北海道(6.48)、宮城県(6.13)、マイコプラズマ肺炎は群馬県(1.78)、埼玉県(1.67)、愛知県(1.40)で多く報告されています。

 

注意すべき海外感染症——エボラ出血熱

厚生労働省は8月28日、エボラ出血熱への検疫対応を変更しました。WHOがウガンダでの流行終息を宣言したことを受け、同国を流行国から除外し、ウガンダへの渡航・滞在者に対する健康監視を終了しました。現在、流行国として検疫対応を続けているのはコンゴ民主共和国です。

エボラ出血熱の潜伏期間は2~21日程度で、発熱、全身倦怠感、筋肉痛、頭痛などで発症し、その後、嘔吐、下痢、発疹などがみられます。感染経路は、感染した人の血液や体液、感染した動物との接触などです。コンゴ民主共和国への渡航・滞在歴がある入国者については、接触・曝露歴などに応じて隔離、停留、健康監視などの対応が行われます。

表 第34週における主要感染症の定点当たり報告数(全国)
主要感染症 定点当たり報告数 前週からの増減
インフルエンザ
1.11
COVID-19
1.18
感染性胃腸炎
3.29
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
1.09
RSウイルス感染症 0.49
咽頭結膜熱 0.26
水痘 0.27
手足口病 2.04
ヘルパンギーナ 0.67
マイコプラズマ肺炎  0.44

〔IDWR感染症週報 第34号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第34週を参考に作成〕

 

続きを見るには会員登録
(無料)が必要です

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

MTJメールニュースの会員のみなさまへ

MTJメールニュースは、WEBサイト「MTJ ONE」にリニューアルいたしました。
お手数ですが、下記より再度、新規会員登録をお願いします。

すでに会員の方はこちらからログイン