インフルエンザ増加、過去5年同時期上回る
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第36週(2026.8.31 - 9.6)

2026年第36週の全国的なトレンド
2026年第36週(8月31日~9月6日)の急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は48.41(報告数17万9995例)で、前週から増加しました。前週を上回った都道府県は44都道府県でした。
疾患別では、インフルエンザの定点当たり報告数は3.29で、第26週以降、増加が続いています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2.08で、3週連続で増加しています。入院サーベイランスでは、インフルエンザの新規入院患者数は284例で前週から71例増加、COVID-19は286例で15例増加しました。
小児科定点では、RSウイルス感染症は1.02で2週連続、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1.38で3週連続、感染性胃腸炎は3.86で3週連続の増加となりました。咽頭結膜熱は0.26、水痘は0.21で、いずれも前週から増加しています。ヘルパンギーナは0.96で2週連続の増加となりました。
一方、手足口病は1.73で第30週以降減少が続いています。基幹定点から報告されるマイコプラズマ肺炎は0.40で3週連続の減少となりました。
都道府県別の発生動向
インフルエンザの定点当たり報告数は、沖縄県(10.34)、新潟県(6.13)、神奈川県(5.87)で多くなっています。COVID-19は、栃木県(5.64)、新潟県(5.27)、長野県(4.40)で多く報告されました。
小児科定点では、RSウイルス感染症は島根県(3.09)、福井県(3.00)、和歌山県(2.37)、感染性胃腸炎は岐阜県(6.56)、大分県(6.53)、群馬県(6.40)の順です。水痘は大分県(1.06)が最も高く、島根県(0.82)、山形県(0.65)と続きます。
注意すべき海外感染症——エボラ出血熱
厚生労働省は9月16日、エボラ出血熱に関する検疫対応を改正し、コンゴ民主共和国の南ウバンギ州を流行地域に追加しました。コンゴ民主共和国からの入国者については、到着前21日以内の滞在歴や患者の体液との接触歴などを確認し、必要に応じて隔離、停留、健康監視などを行います。
| 主要感染症 | 定点当たり報告数 | 前週からの増減 |
| インフルエンザ |
3.29 | ↑ |
| COVID-19 |
2.08 | ↑ |
| 感染性胃腸炎 |
3.86 | ↑ |
| A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
1.38 | ↑ |
| RSウイルス感染症 | 1.02 | ↑ |
| 咽頭結膜熱 | 0.26 | ↑ |
| 水痘 | 0.21 | ↑ |
| 手足口病 | 1.73 | ↓ |
| ヘルパンギーナ | 0.96 | ↑ |
| マイコプラズマ肺炎 | 0.40 | ↓ |
〔IDWR感染症週報 第36号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第36週を参考に作成〕
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