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培養子宮で着床再現成功 不妊治療応用に期待
阪大微生物病研究所が英科学誌に発表

2025.10.08 05:58 会員限定記事を示すアイコン

マウスの子宮を体外で培養し、受精卵から成長した胚盤胞を着床させることに成功したと、大阪大微生物病研究所の研究チームが1日までに英科学誌に発表した。子宮組織を人工的に培養できたのは初という。体内着床の直接的な観察は困難だが、再現成功により、生殖補助医療で難所となる着床のメカニズム解明や、成功率を改善する補助技術の開発が期待される。

チームの平岡毅大・東大病院特任研究員(生殖医学)によると、日本では約10人に1人が体外受精などで出生している。着床の成功率は5割以下で、加齢に伴い低下。良好な受精卵を複数回子宮に戻しても妊娠に至らない「反復着床不全」の治療法は確立されていない。

研究では、マウスの子宮内膜をシート状に切り出し寒天培地に設置。酸素を通すシリコーン素材を使って内膜に胚盤胞を固定した上で培養し、体外で子宮環境を再現した。培養液などの条件を調整すると、90%以上の確率で着床第1段階の「接着」までたどり着いた。

その後は胚の発育まで進んだものの、4日間で発生はストップ。チームは実際の子宮と再現では構造が異なることなどが原因と推測した。

また、培養子宮上で着床を阻害する薬剤を使用し、体内と同様の着床不全を再現することに成功した。胚を調べたところ、胎盤形成に関係するタンパク質が働いていないことが判明。遺伝子の配列を改変し活性化されたタンパク質を補充することで、着床障害が改善できたとしている。

 

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