業界ニュース団体・学会

胎盤早期剝離 迅速にFib測定、凝固因子の補充を
産婦人科医会が「母体安全」で提言

2025.11.19 06:15 会員限定記事を示すアイコン

日本産婦人科医会は11月12日、東京都内で記者懇談会を開き、「母体安全への提言」の2024年版を発表した。胎児死亡を伴う胎盤早期剝離では血中フィブリノゲン(Fib)値を測定し、迅速に凝固因子を補充するなどの5点を提言している。

医会の集計によると近年、産科危機的出血が再び増加し、2024年は11件と、前年の3件を大きく上回った。11件のうち胎盤早期剝離による死亡は3件(前年1件)だった。

提言では、胎児死亡を伴う胎盤早期剝離は妊産婦死亡リスクの高い危険な状態だとし、「周産期センターや総合病院、産科病院といった規模の大きい病院で診断・分娩した場合でも生じている」と注意を喚起した。消費性凝固障害が進行していることから迅速に血中Fib値を測定し、凝固因子を補充するよう提言した。死亡例の中にはFibを測定・評価していない事例が複数あったという。

現在血中Fibを測定できるPOCTには、「FibCare」(アトムメディカル)があるが、コストの問題などからどの施設でも測定可能とは限らない。このため、地域の施設間で迅速な患者搬送体制を整備しておくよう求めている。

胎盤早期剝離の診断後は、血液凝固能検査を含む血液検査を緊急で行い、場合によっては検査結果を待たずに赤血球や新鮮凍結血漿などの輸血をオーダーするなどとしている。

 

続きを見るには会員登録
(無料)が必要です

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

MTJメールニュースの会員のみなさまへ

MTJメールニュースは、WEBサイト「MTJ ONE」にリニューアルいたしました。
お手数ですが、下記より再度、新規会員登録をお願いします。

すでに会員の方はこちらからログイン