業界ニュース団体・学会

内部精度管理、目合わせの課題などを報告
北日本支部でシンポ

2025.12.10 05:45 会員限定記事を示すアイコン

 

日臨技北日本支部医学検査学会が11月15~16日、新潟市の朱鷺メッセで開かれ、初日には内部精度管理の一環としての「目合わせ」をテーマにしたシンポジウムが開かれた。一般検査、血液検査、細胞検査などでの目合わせの現状や工夫、課題が報告された。

北海道大学病院検査・輸血部の山下亜妃子氏は血液検査での目合わせについて紹介した。ISO 15189取得以降、目合わせの実施項目を追加しながら、検査担当者間の細胞判定の一致率を向上させるための院内勉強会の活動を精力的に進めていることを説明。勉強会は最低年4回実施し、方法としては▽塗抹標本を用いた方法(末梢血、骨髄)▽フォトサーベイを用いた方法(日臨技、北臨技)▽日常検査での判別困難標本▽好酸球数(直接法)▽特殊染色(PO、PAS、ES、Fe染色)―のいずれかで行っているとした。

目合わせが外れた場合の対応では全員で勉強会を行うほか、判断に迷った細胞は、部員同士で、なぜその判断に至ったのかを議論し、最終判断を全員で共有する運用を取り入れているとした。

 

尿定性、目視判定、目合わせは「必須」

新潟大学医歯学総合病院の齋藤温氏は一般検査を取り上げ、尿定性・尿沈渣検査の目合わせについて報告した。尿定性では機器判定が9割近いとしたが、陽性色に似た着色尿は偽陽性で判定してしまう場合が多いことに触れ、「機器判定が主流となった現状でも目視判定は必須で、目合わせも必要」と指摘。基本的な手技や判定方法など確認する目的としても目合わせが重要との見方を示した。

自施設での目合わせの対象や方法、許容範囲や頻度なども紹介。尿定性の目合わせの課題としては、▽血尿、着色尿では目合わせを実施しづらく、どこまでを「判定不能」で取れば許容範囲なのか。妥当性はどうなのか▽陽性に見えやすいビリルビンなどの判定をどうするか-などを挙げた。

長岡赤十字病院病理診断部の田村正史氏は細胞検査での目合わせについて解説した。細胞像の判定基準を統一するために月1回実施していることを報告。細胞診目合わせは実際に診断確定した症例からの出題形式で行っており、対象者全員が鏡検した上で回答する。まとめた結果は対象者全員でレビューし、回答が割れた症例はミーティングで検討するとした。

田村氏は、出題症例について「日常的に診断頻度の高い、基本的な症例から選んでおり、その中でクライテリアの乖離がないか確認している」と説明した。

 

続きを見るには会員登録
(無料)が必要です

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

MTJメールニュースの会員のみなさまへ

MTJメールニュースは、WEBサイト「MTJ ONE」にリニューアルいたしました。
お手数ですが、下記より再度、新規会員登録をお願いします。

すでに会員の方はこちらからログイン