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水痘2週連続増、麻しん累積500例目前に
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第20週(2026.5.11 - 5.17)

2026.06.01 06:10 会員限定記事を示すアイコン

2026年第20週の全国的なトレンド

2026年第20週(5月11~17日)の急性呼吸器感染症(ARI)定点当たり報告数は47.59で、報告数は17万7315例でした。前週を上回り、全47都道府県で増加しています。なお、ARIサーベイランス週報では、前週がゴールデンウイーク期間中であったことに留意が必要とされています。

急性呼吸器感染症の定点から報告される主な疾患では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が0.37、インフルエンザが0.14でした。

水痘(0.48)は2週連続の増加となり、過去5年間の同時期平均と比べてやや多くなっています。一方、マイコプラズマ肺炎(0.16)は2週連続の減少です。

全数把握疾患では、百日咳133例、梅毒147例、腸管出血性大腸菌感染症65例が報告されました。また、麻しんは第20週に17例が報告され、2026年第1~20週の累積報告数は498例となっています。

 

都道府県別の発生動向

急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は、岩手県(75.05)埼玉県(64.65)栃木県(63.13)が上位です。

感染性胃腸炎島根県(10.36)、富山県(8.14)、岐阜県(7.93)、手足口病宮崎県(12.33)、鹿児島県(6.13)、佐賀県(2.75)で多く報告されています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎佐賀県(7.58)鳥取県(7.11)奈良県(6.46)で高い値を示しています。RSウイルス感染症沖縄県(1.08)鹿児島県(0.71)岩手県(0.70)咽頭結膜熱鹿児島県(1.42)福岡県(1.07)京都府・島根県(1.00)が上位です。

麻しんの都道府県別報告数は東京都9例神奈川県3例埼玉県2例栃木県1例福島県1例大阪府1例でした。

 

注意すべき感染症——麻しん

麻しんは、年齢群別では20~29歳が32%で最も多く、30~39歳が21%、15~19歳が14%で続いています。20~39歳が全体の半数以上を占めています。

接種歴別では接種歴不明が195例と最も多く、2回接種159例、接種なし77例、1回接種67例でした。

推定感染地域は国内360 例(うち都道府県不明 58 例)、国外 39 例国内/国外9例、国内・国外不明90例でした。国外感染例ではインドネシア14例、ニュージーランド7例、インド4例などが報告されています。

週別報告数は第17週の71例をピークに、第18週23例、第19週19例、第20週17例となっています。

麻しん患者の報告がある地域や海外渡航者を診療する医療機関では、院内感染対策の徹底が重要です。また、事務職員を含む全職員のワクチン接種歴や罹患歴を確認し、必要に応じてワクチン接種を行うことが推奨されています。

表 第20週における主要感染症の定点当たり報告数(全国)
主要感染症 定点当たり報告数 前週からの増減
感染性胃腸炎 5.01
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 3.02
COVID-19 0.37
水痘 0.48
インフルエンザ 0.14
RSウイルス感染症  0.28
咽頭結膜熱 0.43
手足口病 0.65

〔IDWR感染症週報 第20号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第20週を参考に作成〕


 

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