Voice of Lab. file 04 北澤 里奈(国立病院機構 甲府病院研究検査科)
若手技師が集まりたくなる条件とは? ——645件の若手技師の声から見えたこと

若手技師同士のつながりを生み出すことを目的に活動する「若梨部」。私はその代表として2年目を務めています。新人研修会でのミニ学会発表の導入や、検査と健康展での進路相談など、若手ならではの視点で活動の幅を広げてきました。2025年度は学会企画にも挑戦し、県をまたぐアンケートでは645件の声が集まりました。若手が参加したくなる条件とは——これまでの活動の軌跡と学びを紹介します。
私、こんなことしてます!
若梨部は、山梨県臨床検査技師会に所属する35歳以下の若手技師で構成され、若手同士のつながりをつくることを目的に活動している組織です。私が若梨部に加入してから4~5年が経ち、縁あって現在は代表2年目を務めています。発足当初は5名で企画運営を行っていましたが、近年は新たな役員も加わり、新しい意見を取り入れながら活動の幅を広げています。
主な活動は、県内技師会が主催するイベントへの参画です。
1.新人研修会、検査と健康展での取り組み
「新人研修会」では例年ランチョンセミナーを担当し、技師会および若梨部の活動紹介、参加者同士の自己紹介に加え、2025年度は新たに“ミニ学会発表”を導入しました。これは、これから学会発表を経験する新人技師に学会の雰囲気や演題選択のポイント、発表のコツを知ってもらうための企画で、参加者からも好評を得ました。
また「検査と健康展」では、臨床検査技師や医療職を志す高校生、保護者を対象に相談コーナーを設置し、進路の選択や仕事内容に関する質問に対して、私たち若手技師のリアルな声を届けました。2025年度は特に保護者からの相談が盛り上がり、1時間以上対話が続く場面もあり、関心の高さを実感しました。
2.大規模アンケート調査結果をもとに若手技師向けグループワークを実施
若梨部として大きな前進となったのが、第61回日臨技 関甲信支部・首都圏支部医学検査学会での企画立案です。前年度の学会視察で参加した青年部企画や学生フォーラムを参考にしつつ、他県青年局長へ相談して多くの助言をいただき、県をまたぐ大規模アンケートとグループワークを組み合わせた企画を実施することにしました。テーマは「若手技師を魅了する夢の企画を考えよう」。アンケート結果をもとに若手技師が“参加したくなる条件”を議論し、最終的に企画書としてまとめる内容としました。
若手技師を対象とした大規模アンケート調査の結果
大規模アンケートでは645件もの回答が集まり、若手技師のリアルな声を把握する貴重な資料となりました。青年部の認知度は37%と半数以下でしたが、「集まりに参加したい」と回答した割合は61%と高く、興味の高さがうかがえました。参加したい企画の内容は「学習系 > 交流会 > ノンテクニカルスキル」の順で、反対に参加したくない理由としては「プライベートを優先したい」「知り合いがいないので不安」といった声が多くみられました。この結果から、若手は学びの機会を求めている一方で、“知り合いがいる安心感”が参加のカギになることがわかり、今後の企画づくりでも大事にしていきたいと考えています。
完成した企画書はグループごとに個性があり、参加者を対象としたアンケートでは「宿泊形式で人間力アップセミナー+朝ハイキング」や「糖尿病に特化した勉強会+調理実習」などが特に人気でした。自分では思いつかないようなアイデアも多く、多様な価値観に触れられたことは大きな収穫でした。参加者にとっても、今後の活動のヒントになったのではないかと感じています。
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北澤 里奈
技師歴6年目(2026年現在)。日頃は心電図検査、超音波検査をはじめ、生理検査全般の業務に従事している。2025年は業務に加え、若梨部の活動にも特に力を注いだ年だった。2026年は体力づくり、資産運用の開始、旅行など、自身の成長につながる取り組みを積極的に進める1年にしたい。
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