キャリア・学び

知りたい!取りたい! 資格・認定 [第7回]
認定穿刺液細胞検査技師

2026.04.13 06:00 会員限定記事を示すアイコン



若手の臨床検査技師にとって、自身のスキルアップは関心事の一つになっています。スキルアップの一手段として臨床検査に関連するさまざまな資格・認定の取得がありますが、各種団体や学会により多種多様です。連載では、臨床検査技師が取得できる資格・認定を一つずつ取り上げ、試験の概要や合格率、認定取得の意義などを分かりやすく紹介します。今回は「認定穿刺液細胞検査技師」を取り上げます。(MTJ編集部)


 

日本臨床一般検査学会は、髄液、胸水、腹水、関節液などの穿刺液検査に関する知識や細胞判別技術を備えた検査技師を「穿刺液細胞検査技師」として認定している。2022年度からスタートし、試験は2025年度で第4回を数えた。

受験資格は、同学会会員で臨床検査技師歴が5年以上、直近2年間は常勤並みの勤務歴、3年以上の穿刺液検査歴を求めている。このほか、養成プログラムを直近2年以内に1回以上受講していることが必要。認定資格の更新は5年ごと。

これまでの合格者数は計11人。学会の前身となる臨床一般検査研究会の制度による認定取得者15人と合わせ、認定取得者は計26人となっている。


■ 日程(2025年度)

例年2~3月ごろに受験要項を公表。6月ごろに1次試験を実施し、数カ月後に2次試験を予定。合否判定は10月ごろ。

■ 費用
受験料は、1次試験5000円、2次試験1万円。登録料5000円。



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教えて! 認定穿刺液細胞検査技師

(回答) 認定穿刺液細胞検査技師制度認定委員会委員長 (舞鶴医療センター臨床検査科)
佐伯 仁志氏


―認定制度の特徴や受験者の傾向を教えてください。

穿刺液検査の細胞判定は診断に直結するため、高い技術と知識が求められています。しかし、他の一般検査と比べると細胞の見方や判別の考え方を指導できる人材が少なく、参考となるテキストも多くありません。

こうした現状を踏まえ、本学会では穿刺液検査について対面で教育する養成プログラムを実施しており、受講を認定資格の受験要件に入れています。

1次試験は筆記試験、2次試験は鏡検や標本スライドで所見を記載する問題を出題しています。合否判定では細胞を正しく判定できることを重視しており、合格率は2~3割と決して高くありません。受験者は30~40代が多いです。


―認定取得者は、どのような役割が期待されているのでしょうか。

臨床の現場で採取された穿刺液検体は一般検査室だけでなく複数の検査室(血液検査室、病理・細胞診検査室、細菌検査室)で検査を実施されることが多いですが、一般検査室は他の検査よりも早く結果を返すことができます。

胸水や腹水は貯留自体が何らかの異常を示唆しますので、その原因を判断するための第一報を臨床に届けることができます。例えば異型細胞を検出できればがん性胸膜炎・腹膜炎を疑い、好中球および細菌を認めれば感染症が疑われます。

認定取得者は、検査結果から考えられる疾患や次に必要な検査などについて、医師と対話できる人材になることが期待されています。職場内では部下や後輩に教育指導する役割も担えるでしょう。


―認定資格取得を検討している検査技師へのメッセージをお願いします。
穿刺液検査を担当している検査技師の中には、「周囲に教えてくれる人がいない」「自分の見方が正しいのか不安」という方がいると思います。こうした悩みを抱えている方はまず、対面で実施している当会主催の穿刺液(胸水・ 腹水・髄液等)細胞鏡検技師養成プログラムに参加し、細胞判定に関する自分の考え方や見方を整理するところから始めていただきたいです。

経験豊富な講師陣から学び、疑問点を解消することで、穿刺液検査に自信を持てるようになります。そのうえで、認定取得にも挑戦していただきたいです。

認定穿刺液細胞検査技師の詳細はこちら


 
 

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