キャリア・学び

知りたい!取りたい! 資格・認定 [第11回]
日本睡眠学会専門検査技師

2026.08.24 05:00 会員限定記事を示すアイコン

 

 

日本睡眠学会は、睡眠検査に関する専門的な知識や技術を備えた「専門検査技師」を認定している。受験資格は、〈1〉医師、歯科医師、臨床検査技師、看護師などの免許取得後に実務経験があること(臨床工学技士は対象外)〈2〉日本睡眠学会の会員歴1年以上〈3〉同学会または関連する国際睡眠学会の定期学術集会に1回以上参加〈4〉同学会が実施する睡眠医療・技術セミナーを修了〈5〉指導者の下で睡眠ポリグラフ検査(PSG)など睡眠検査に1年以上従事していること―など。異なる睡眠障害5症例の症例報告書の提出も求められる。

試験は、筆記試験と面接試験を実施。筆記試験は共通問題50問と専門問題50問で構成され、PSG判定ではAASM(米国睡眠医学会)のPSGスコアリングマニュアルも出題範囲となる。資格の更新は5年ごと。

2026年4月30日現在の認定者数は611人。内訳は男性148人、女性463人で、平均年齢は44.9歳。最高齢は80歳、最年少は25歳となっている。医師や歯科医師も受験資格があるが、有資格者の約90%は臨床検査技師で、一部を看護師が占めている。

表:過去5年の受験者数と合格者数・合格率
表:過去5年の受験者数と合格者数・合格率


■ 日程(2026年度)

試験日:2026年4月4日(土)、秋葉原コンベンションホール

■ 費用
申請料3万円、認定交付料1万円。



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教えて! 日本睡眠学会専門検査技師

(回答) 日本睡眠学会専門検査技師 委員長(久留米大学医学部医療検査学科)
八木 朝子氏


―認定制度の特徴や受験者の傾向を教えてください。

専門検査技師には、PSGや反復睡眠潜時検査(MSLT)を適正に実施し、その結果を解析・判読する能力が求められます。さらに、睡眠医療の基礎知識に加え、検査中に起こり得る危険な不整脈やてんかん発作などへの対応についても理解しておく必要があります。

認定制度の特徴は、他の認定資格と比べて比較的早く挑戦できることです。臨床検査技師として1年以上の実務経験があり、睡眠検査にも1年以上携わっていれば受験資格を得ることができ、20代でも挑戦できます。時折、「一晩通して行う監視PSGを担当していなければ受験できない」「睡眠検査の専従でなければ受験できない」と思われている方がありますが、そのようなことはありません。機器の装着や解析、判読など睡眠検査に一定程度携わっていれば受験資格を満たすケースもあります。


―認定取得者はどのような活躍が期待されていますか。

睡眠検査は、生理検査の集合体ともいえる検査です。脳波、心電図、呼吸など、さまざまな生体情報をもとに総合的に評価します。検査のデータだけでなく所見も含めて医師に情報提供することで、診断や治療に貢献できます。自分が解析・判読した結果が患者さんの診療に役立っていることを実感でき、医師との信頼関係を築くことができます。

また、タスクシフト・シェアの推進により、CPAP(持続陽圧呼吸療法)導入時の陽圧調整は、医師の指示の下で臨床検査技師が担える業務として明確に位置付けられました。CPAP外来では、装置の使用状況やマスクの装着について患者さんに確認するなど診療補助や睡眠衛生指導の役割を担います。患者さんからも頼りにされる存在になれると思います。


―認定に関心がある臨床検査技師にメッセージをお願いします。

2026年6月に施行された改正医療法では、標榜可能な診療科に「睡眠障害」が追加されました。睡眠医療の裾野がさらに広がり、睡眠検査の需要も高まることが期待されています。睡眠検査は終夜PSGだけではなく、日中に行う検査もあります。興味がある方はまず、勤務先や近隣の医療機関で行われている睡眠検査を見学することから始めてみてもよいでしょう。知識や経験を積み、ぜひ専門検査技師にも挑戦していただきたいと思います。

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