キャリア・学び

知りたい!取りたい! 資格・認定 [第9回]
日本心エコー図学会認定専門技師

2026.06.24 06:00 会員限定記事を示すアイコン

 

 

日本心エコー図学会は、心臓・血管分野のエコー図検査に関して優れた技能を有する臨床検査技師を「専門技師」として認定している。制度は2006年にスタートし、2026年度実施試験が第20回となる。受験資格は、(1)同学会会員歴5年以上(2)日本超音波医学会認定超音波検査士(循環器または血管領域)(3)心エコー図検査実務経験8年以上(4)専門的心エコー図検査経験50例以上(5)日本心エコー図学会学術集会で一般演題の筆頭演者として発表1回以上―など。試験は書類審査、筆記試験、面接・実技試験の3段階で実施。資格の更新は5年ごと。

 

表:過去3回の受験者数と合格者数・合格率
表:過去3回の受験者数と合格者数・合格率

 

■ 日程(2026年度実施・第20回)
受験申請受付2026年5月1日~31日、1次審査(書類審査、結果は同年10月1日までに書面で通知)、2次審査同年11月1日予定、3次審査2027年1月17日予定。今回の2次・3次審査の会場は大阪を予定している。

■ 費用
審査料は2万円。合格者は認定料1万円。


 
教えて! 日本心エコー図学会認定専門技師

(回答) 日本心エコー図学会 認定専門技師制度委員会 委員長(東京女子医科大学循環器内科)
大門 雅夫氏


―認定制度の特徴や受験者の傾向を教えてください。

日本心エコー図学会認定専門技師は、単に心エコー図検査ができるだけではなく、高い知識や技術を備えた上で、指導者や管理者の役割を担える人材です。「スーパーソノグラファー(スーソノ)」とも呼ばれており、専門性の高さを象徴する存在になっています。2026年5月現在の認定保有者は136人です。

受験資格として学会所属5年以上、心エコー図検査の実務経験8年以上、専門的な心エコー図検査の症例50例以上の経験などを求めており、受験者は若い方で30代、40代前後の中堅層が多い印象です。

試験は1次審査(書類)、2次審査(筆記)、3次審査(実技・面接)の3段階です。一般的な心エコー図検査だけでなく、経食道心エコー図検査や負荷心エコー図検査など専門性の高い検査の知識や技術を備えているか否かを審査しています。3次試験では実技があり、患者対応なども評価しています。


―認定取得者はどのような活躍が期待されていますか。

近年、心エコー図検査の件数は年6%ほど右肩上がりで増えています。一方、専門医や専門技師はそれほど増えていません。認定取得者は、心エコー図検査の適切な実施、超音波検査装置・探触子の保守管理はもちろん、技師育成のための教育的な役割が期待されています。キャリアアップや転職を検討している方は、検査技師長の公募などでアピールできる認定資格になっていると思います。


―認定取得を検討している臨床検査技師へのメッセージをお願いします。

認定専門技師の到達目標や判定基準、試験の過去問題などを公表しており、Eラーニングなどで学習することが可能です。ただ、心エコー図検査は自己流に陥りやすい面があります。実技試験で不合格となる方の中には、誤った手技をそのまま覚えてしまっているケースも少なくありません。講習会に参加したり、認定資格を取得している指導者の下で正しい技術を学んだりすることが特に重要です。

本学会では2025年に認定専門技師会が立ち上がり、認定取得後も継続的に学べる環境づくりを進めています。心エコー図検査に携わりたい方はぜひ、「スーソノ」を目指していただきたいです。

日本心エコー図学会認定専門技師の詳細はこちら


 
 

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