心筋トロポニンI

しんきんとろぽにんあい

(Cardiac Troponin I : cTnI)
トロポニンは、筋収縮を調節するタンパク質であり、心筋、骨格筋の速筋、遅筋の3種のアイソフォーム(立体構造)が存在する。このうち心筋トロポニンIは心筋トロポニンTとともに、高い心筋特異性を持つ。心筋梗塞等で心筋が障害を受けると、心筋トロポニンIが血中に漏出し血中濃度が増加する。急性心筋梗塞(Acute Myocardial Infarction : AMI)では、心筋トロポニンIは、胸痛等の症状が現れてから数時間で検出可能な濃度に達し、12~48時間でピークとなり、数日間は上昇した状態を保っている。このため、心筋梗塞発症から3〜6時間以内では、血中の心筋トロポニンI濃度が正常範囲内でも陰性とは言えず、時間をおいた再検査(シリアル測定)により診断精度が向上する。この他、心筋炎、肺塞栓症、腎不全(トロポニンは腎で排泄されるため。)等でも高値となる。「心筋トロポニンT」も参照。

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