破砕赤血球の形態検査に標準化案 2区分で判定
検査血液学会

日本検査血液学会の小委員会はこのほど、血栓性微小血管症(TMA)の診断時に重要な破砕赤血球の新たな形態標準化案をまとめた。TMAに典型的な形状、非典型的な形状に分けて判定するとし、それぞれの形態上のポイントを示した。破砕赤血球の出現率を算出し、「−」から「3+」まで4段階での報告を推奨している。
標準化案は、国際血液学標準化協議会(ICSH)の提言を踏まえて、学会標準化委員会の血球形態標準化小委員会が作成した。検体の取り扱いから鏡検の方法、破砕赤血球の形態学的特徴、報告方法まで記載している。同学会ホームページから無料でPDFファイルをダウンロードできる。
標準化案によると破砕赤血球の形態は、大きさや輪郭、色調、セントラルパーラー(CP)の有無などで判定する。同じ標本の奇形のない赤血球と比較し、特徴を捉える。
破砕赤血球は、TMAに典型的なカテゴリーA、非典型的なカテゴリーBの2つの区分で判定する。
カテゴリーAは、周囲の奇形のない赤血球より小さく、直線や鋭角、2〜3本の角などを有する形状とした。▽サイズが通常の赤血球より小さい▽輪郭に直線や鋭角がある▽色調は通常と同じか濃い―の3点に着目する。逆に、サイズが大きい、色調が薄い場合は破砕赤血球に含めない。
CPは見られないことが多いが、破砕赤血球を否定する特徴とはせず、見られても許容する。昨年12月に公表した当初案では、「正常な赤血球と同等のCPを有する場合は破砕赤血球としない」としていたが、その後の検証で解釈が分かれたためこの文章を削除する。修正した改訂版を公開した。
カテゴリーBは、周囲の奇形のない赤血球より小さく、濃染し、カテゴリーAに該当しない不規則な形状と小球状を指す。CPがある、通常のサイズ、色調が薄いか同等の場合はいずれも該当しない。
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