がん5年生存率、膵臓11% 全国登録初集計、部位で差
厚労省発表、16年診断患者
厚生労働省は14日、がんと2016年に診断された人が5年間生きている割合「5年生存率」を公表した。全ての患者が登録される「全国がん登録」のデータを基にした初の集計。小児がんを除く15~99歳では、前立腺や甲状腺、皮膚が90%を上回った一方、肝臓は33.4%、膵臓(すいぞう)は11.8と低く、部位ごとに大きな差があった。
また22年にがんと診断されたのは99万930人、23年は99万3469人だったと公表した。20年に新型コロナウイルス流行開始の影響で一時減少したのを除き、ほぼ横ばいが続いている。
5年生存率は治療効果の高さの評価や、病気の経過を予測する目安に使われる。15~99歳の主ながんでは、大腸67.8%、胃64.0%、肺37.7%。他に前立腺92.1%、子宮頸部71.8%、乳房88.0%、卵巣58.6%などだった。
15歳未満の小児がんでは、全がんの5年生存率が82.4%。白血病などが82.2%、脳腫瘍など中枢神経系が60.8%、神経芽腫などが78.5%だった。
23年にがんと診断されたのは男性55万6059人、女性43万7406人。男性の部位別は、前立腺10万2094人、大腸8万5208人、肺8万1381人の順に多かった。女性は乳房10万2592人、大腸6万8830人、肺4万2607人の順。
男性では大腸が50代前半から増加し、肺は60代近くに急増。女性は乳房が30代前半から急増し、胃と肺は50代後半以降で増加していた。
人口分布を同じと仮定する「年齢調整罹患率」から算出した人口10万人当たりの患者数が、都道府県別で多かったのは秋田(411.4人)で、少なかったのは宮崎(346.4人)だった。
全国がん登録は16年に始まり、今回で8年分が公表された。がん登録推進法に基づき全ての病院に患者情報の登録が義務付けられている。協力病院に限られていた「地域がん登録」から移行した。
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