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サクッと解説! 検査技師必見トピックス #20
検査データ共有の第一歩、JLAC11の採番が鍵

2026.07.15 06:00 会員限定記事を示すアイコン


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  • 臨床検査の標準コードJLAC11は、電子カルテ情報共有サービスの標準規格に位置付けられた。

  • 検査43項目と感染症5項目を対象に、JLAC11付番コード表(ver1.1)が公開された。

  • 各施設の検査内容をJLAC11コードにひも付ける「採番」が、施設間の検査データ共有の鍵になる。


 

医療機関の間で検査データを共有するための体制整備が進んでいます。その基盤となるのが、臨床検査の標準コード「JLAC11」です。

 

JLAC11とは

医療機関では、電子カルテや検査システムで施設独自の検査コードを使用しているケースが少なくありません。施設間で検査データを共有したり、データを二次利用したりするには、共通の標準コードが必要となることから、JLAC11が作られました。

JLAC11は、英文字と数字で構成される17桁のコードです。(1)測定物コード(5桁)、(2)識別コード(4桁)、(3)材料コード(3桁)、(4)測定法コード(3桁)、(5)結果単位コード(2桁)——の5つの要素で構成されています(図1)。これらの要素の情報を組み合わせることで、それぞれの検査内容を識別できる仕組みです。

図1 JLAC11コード
図1 JLAC11コード〔例:総蛋白(TP)〕
〔日本臨床検査医学会検査項目コード委員会:JLAC11付番細則 Ver 1.0.2026より〕

各医療機関では、自施設の検査内容(施設独自のコード)とJLAC11コードをひも付ける「採番」を行います。採番によって共通のコードで検査情報を扱えるようになり、施設間でのデータ共有が可能になります。

 

医療DX推進で標準規格に

厚生労働省は2025年7月、医療DXの一環として推進している「電子カルテ情報共有サービス」で、JLAC11を臨床検査情報の標準規格に位置付けました(図2、3)。電子カルテ情報共有サービスは、全国の医療機関や薬局などで患者の電子カルテ情報を共有する仕組みです。検査については、生活習慣病や救急医療で活用される検査43項目と感染症5項目が情報共有の対象になっています。

図2 電子カルテ情報共有サービスの概要
図2 電子カルテ情報共有サービスの概要
〔厚生労働省:第115回社会保障審議会医療部会 資料1(令和7年2月26日).2025より〕
図3 臨床検査コードの現状と課題、対応
図3 臨床検査コードの現状と課題、対応
〔厚生労働省:資料2 電子処方箋・電子カルテの目標設定等について(令和7年7月1日).2025より〕

こうした動きを受け、日本臨床検査医学会は今年6月、JLAC11付番コード表(ver.1.1)を公開しました。このコード表は、各施設が採番をする際に活用するものです。まず、電子カルテ情報共有サービスの検査43項目と感染症5項目を対象に公開し、その他の項目も順次整備する予定です。

 

採番の普及が課題

各施設でJLAC11コードの採番が進めば、検査情報を共通コードで扱えるようになります。これにより、医療機関同士で検査データを円滑に共有できるほか、データの二次利用も進むことが期待されています。


一方で、各施設の採番作業には、時間や労力が必要になることが予想されます。電子カルテ情報共有サービスが推進されている中、検査データ共有の第一歩となる採番を各施設がどのように進めるのかが大きな課題となりそうです。(河)

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