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藤田医科大学病院
Accuraseed SG720 検査業務の省力化に貢献

提供 : 富士フイルム和光純薬株式会社

2026.09.14 08:00

関連4病院で装置統一、精度管理にメリット



藤田医科大学病院(愛知県豊明市、1376床)の臨床検査部は2025年5月に検査室を再構築し、免疫機器として自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseed SG720(以下、Accuraseed SG720)4台を導入した。前機種で実現した免疫検査でのTAT(検査結果報告時間)短縮に加え、試薬・消耗品の搭載量が拡充されたことで利便性が向上した。臨床検査技師の業務負担軽減と、繁忙時間帯や夜間での安定運用に貢献し、同院が掲げるスマートホスピタル構想を支える検査装置としての存在感を高めている。



高度急性期医療を担う同院は、国内最大規模の1376床を有し、県内外からの外来患者数は1日約2700人、救急外来患者数は年間約3万人を受け入れる。病院運営では、医療DXを軸にした「スマートホスピタル構想」を掲げ、臨床検査部門も含めた病院インフラ全体の再構築に取り組んでいる。

先駆的な取り組みを進める同院の検査部門は、検体、生理、病理、輸血部門などに分かれ、臨床検査技師は177人が所属。検査部門の国際標準規格ISO 15189を取得し、多くの臨床検査技師が専門分野の認定資格を持つ。

検体検査部門のうち、生化学・免疫検査部門の1日平均検体数は約1500検体。数年前までは複数の免疫検査装置を運用していたが、業務効率化とTAT短縮に向けて装置集約化と、最新装置への更新が必要と判断。免疫検査部門では2020年5月に、富士フイルム和光純薬株式会社の自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseed(以下、Accuraseed)を3台導入し、3機種6台体制とした。さらに2025年5月にはAccuraseed(3台)を、最新モデルAccuraseed SG720(4台)に更新。同時に、免疫検査装置をそれまでの3機種6台から、2機種5台体制に変更し、さらなる装置の集約化を進めた。臨床検査部技師長の星雅人氏は「以前は、免疫装置が7、8種類もあり、消耗品や保守費用がかさみ、管理面での負担も大きかった」と説明。一方で、免疫検査装置の更新は検査データの変更が懸念されるが、免疫検査を担当する臨床検査部課長の齊藤翠氏は、「思ったよりも互換性は良好であった」と述べる。

免疫検査を支える「Accuraseed SG720」
免疫検査を支える「Accuraseed SG720」

 

約10分測定で診療を支援

Accuraseed SG720は、免疫検査42項目に対応し、全項目約10分で測定できるのが最大の強みだ。齊藤氏は、「一昔前は30分が当たり前だったが、免疫検査が10分で結果が出せるとは思わなかった。採血から報告まで、以前は1時間以上かかっていたが、それが40分程度になった。患者様を待たせる時間が短くなった」と導入効果を語る。臨床側からのスピード向上への評価も高い。甲状腺ホルモンや前立腺特異抗原(PSA)など、診察前に結果が必要な免疫検査では、迅速な結果報告により、検査結果を確認しながら治療方針を判断できるようになっているという。また、術中インタクトPTH測定や副腎静脈サンプリング等、迅速な結果報告により手術の成功可否判断にも役立っている。Accuraseed SG720(4台)は現在、メイン機を担っている。2台を1組としたミラー構成で、1台はホルモン系検査、もう1台は腫瘍マーカーを中心に測定項目をバランスよく稼働させている。

図:検査結果平均報告時間
図:検査結果平均報告時間

 

 

安定した検査運用の実現

Accuraseed SG720は、測定時間がいずれの項目も約10分という基本性能を継承し、さらに試薬・消耗品搭載数が拡充されたのが大きな特徴だ。同時測定項目数が24項目から36項目に増え、試薬搭載数も480テスト(24カセット、1カセット:20カートリッジ)から720テストに、搭載チップ数も約3倍に増強された()。より多くの試薬や消耗品を搭載可能となったため、ウォークアウェイ時間が従来の約1.6時間から約4時間と約2.5倍に延長された。これにより、繁忙時間帯や夜間でも安定した連続運転を実現させている。

表:「Accuraseed SG720」と「Accuraseed」のスペック差
表:「Accuraseed SG720」と「Accuraseed」のスペック差


星氏は、Accuraseed SG720導入前後について、「忙しい時間帯の午前9時から午後1時まで試薬・消耗品の追加不要で連続稼働ができる。現場としては非常に大きい」と話す。加えて、齊藤氏は「画面構成がシンプルで、メンテナンスの手間がかからない点も貢献している」と評価は高い。

関連4病院でも順次導入

藤田医科大学病院を運営する藤田学園では昨年から、グループ病院である同大学ばんたね病院(名古屋市、370床)、同大学岡崎医療センター(岡崎市、400床)、三重県の同大学七栗記念病院(津市、218床)の免疫検査部門にもAccuraseedシリーズを順次導入している。ばんたね病院と岡崎医療センターはAccuraseed SG720、七栗記念病院はAccuraseedが稼働中だ。

関連4病院で同じ免疫検査装置を運用することで、検査データの互換性を確保できるメリットは大きい。齊藤氏は、「免疫検査では試薬のロット変更時に、精度管理データが変化することがあるが、4病院で同じ装置、試薬を用いることで変化を確認し合える」と説明。関連病院で装置と試薬を統一したことで、グループ全体で精度管理を行う体制も整った。臨床検査技師の教育、装置運用上の課題も共有しやすくなった。

齊藤氏は「関連病院同士で定期的なミーティングも行っており、装置運用で気になる点を共有したり、毎月施設間差を確認したりしている」と説明する。

Accuraseedシリーズのモノテスト試薬への評価が高いという。齊藤氏は、本院と比べて規模の小さい関連病院から「検体数がそこまで多くないこともあり、ボトルタイプの試薬に比べ、項目ごとに独立したカートリッジ方式の試薬は使い勝手がいい。モノテスト試薬は日常的なメンテナンスの負担も少なく、安定性を含めて管理しやすい」と意見があったと語る。本院に関しても「検体数の少ない項目でも院内導入がしやすい」と話す。

検査業務の省力化で人的資源を有効活用

藤田医科大学病院ではAccuraseed SG720を含め、検体検査部門での装置・システム更新で、検査業務の効率化、省力化が進む。臨床検査部長の伊藤弘康氏は、こうした取り組みを通じ、「以前は約65人体制だった検体検査部門で7人分の省力化が可能になった。その分、救急や治験、病棟などに出向させるなど、臨床検査技師の活躍の場を広げることにも貢献できている」と手応えを感じている。同院では今後もスマートホスピタル構想の下、医療DXやAI、ロボティクスを組み入れた検査部門再構築を進める方針だ。Accuraseed SG720は、免疫検査の効率化だけでなく、臨床検査技師の役割の拡大を支える基盤の一つにもなっている。

臨床検査部の皆さん、右端が伊藤検査部長、左から3人目(奥)が星技師長、左から2人目(奥)が齊藤課長
臨床検査部の皆さん、右端が伊藤検査部長、左から3人目(奥)が星技師長、左から2人目(奥)が齊藤課長

 


自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseed SG720(医療機器届出番号:14B1X10022000134)
自動化学発光酵素免疫分析装置Accuraseed(医療機器届出番号:27B3X00024000015)