業界ニュース制度・政策
細菌検査済み血小板製剤から黄色ブドウ球菌検出
日赤、1件確認し注意喚起

日本赤十字社は9月19日、7月末から供給を始めた細菌スクリーニング導入後の血小板製剤の課題について、厚生労働省の運営委員会に報告した。この中で日赤は、細菌スクリーニング検査で陰性とされたにもかかわらず、黄色ブドウ球菌が混入していた事例1件が確認されたと明らかにした。血液センターで血小板製剤に親指大の凝集物があることに気づき、この製剤および同一採血由来のもう1本の血小板製剤を供給停止とした。その後の調査で黄色ブドウ球菌が同定された。
日赤は、この情報を9月18日付で医薬品情報ウェブサイトに掲載し、医療機関に注意を呼びかけた(医療機関への情報媒体の配布も予定)。「細菌スクリーニングを実施しても、細菌混入のリスクを完全に排除することは困難」とし、使用前の外観検査で大きな凝集物の有無を確認することなどを改めて求めている。
この事例では、細菌スクリーニング(採血40時間以降にサンプリングし培養検査、24時間後に判定)陰性で、外観にも異常はなかったが、採血5日目に血液センターで製剤内に親指大の凝集物が見つかり、後の検査で黄色ブドウ球菌が同定された。
日赤によると、黄色ブドウ球菌は血漿凝固作用をもつコアグラーゼを産生するため、血小板製剤に混入した場合はフィブリンを絡めた細菌の集合体(不可視)を形成しやすく、製剤内では不均一に偏って存在することがある。このため細菌スクリーニングで陰性と判定されることがあるという。


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