業界ニューストレンド

インフルエンザ増加続く
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第35週(2026.8.24 - 8.30)

2026.09.14 05:00 会員限定記事を示すアイコン

2026年第35週の全国的なトレンド

2026年第35週(8月24~30日)の急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は40.48(報告数15万196例)で、前週から増加しました。前週を上回った都道府県は42都道府県でした。

疾患別では、インフルエンザの定点当たり報告数は1.76で、第26週以降増加が続いています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は1.47で、2週連続の増加となりました。入院サーベイランスでは、インフルエンザの新規入院患者数は213例で前週から46例増加しました。一方、COVID-19は271例で45例減少しました。

小児科定点では、RSウイルス感染症が0.78となり、前週から増加しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1.28、感染性胃腸炎は3.67で、いずれも2週連続で増加しています。ヘルパンギーナも0.87で増加しました。

一方、咽頭結膜熱は0.20で減少し、手足口病も2.00で第30週以降、減少が続いています。水痘は0.19で減少しましたが、過去5年間の同時期の平均と比べてやや多い状況です。

 

都道府県別の発生動向

インフルエンザの定点当たり報告数は、沖縄県(8.50)が最も高く岩手県(4.33)新潟県(3.58)と続きます。COVID-19は島根県(3.60)新潟県(3.29)鳥取県(3.28)、RSウイルス感染症は福井県(2.28)、島根県(2.09)、佐賀県(2.08)が上位となっています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は愛媛県(4.00)、佐賀県(3.33)、山口県(3.00)、感染性胃腸炎は宮崎県(7.33)、群馬県(6.48)、岐阜県(6.44)で多く報告されています。また、手足口病は岩手県(7.96)、北海道(7.30)、宮城県(6.84)が上位です。

 

注意すべき感染症——インフルエンザ

インフルエンザの定点当たり報告数は、2026年第16週以降1.00未満で推移していましたが、第34週に1.11となり、感染症法施行後では2009年に次いで2番目に早い流行入りとなりました。第35週は1.76(報告数6543例)まで増加し、全国47都道府県のうち39都道府県で前週を上回っています。

入院サーベイランスでは、第31~35週の報告数が57例から213例へ増加しました。第35週の入院患者を年齢群別にみると、80歳以上が62例で最も多く、70代46例、5~9歳24例、1~4歳23例となっています。

病原体サーベイランスでは、直近5週間に検出された37例のうちAH1pdm09が36例(97%)を占めています。

表 第35週における主要感染症の定点当たり報告数(全国)
主要感染症 定点当たり報告数 前週からの増減
インフルエンザ
1.76
COVID-19
1.47
感染性胃腸炎
3.67
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
1.28
RSウイルス感染症 0.78
咽頭結膜熱 0.20
水痘 0.19
手足口病 2.00
ヘルパンギーナ 0.87
マイコプラズマ肺炎  0.41

〔IDWR感染症週報 第35号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第35週を参考に作成〕

 

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