キャリア・学び

知りたい!取りたい! 資格・認定 [第2回]
認定血液検査技師

2025.11.10 06:00 会員限定記事を示すアイコン



若手の臨床検査技師にとって、自身のスキルアップは関心事の一つになっています。スキルアップの一手段として臨床検査に関連するさまざまな資格・認定の取得がありますが、各種団体や学会により多種多様です。連載では、臨床検査技師が取得できる資格・認定を一つずつ取り上げ、試験の概要や合格率、認定取得の意義などを分かりやすく紹介します。皆さんの知識や技術向上を考えるきっかけになる企画になればと考えています。(MTJ編集部)


 

認定血液検査技師制度は、血液検査分野の高度な学識と技術を備えた検査技師を育成する目的で、2003年に開始。日本検査血液学会、日本臨床検査同学院、日本血液学会、日本臨床検査医学会、日本血栓止血学会、日本臨床衛生検査技師会の計6団体で構成する協議会が制度運営を担っており、認定更新は5年ごと。


受験申請資格は、〈1〉臨床検査技師〈2〉日本検査血液学会会員歴2年以上〈3〉血液学的検査業務経験3年以上〈4〉血液検査学に関連した学術論文、学会発表、学会や研修会への出席など(資格審査基準単位100単位取得)〈5〉日本検査血液学会学術集会または同学会主催の冬季セミナー参加1回以上―。さらに認定骨髄検査技師を目指す場合、認定血液検査技師の資格取得と1回以上の更新が申請要件となっている。

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■ 日程(2025年度)
昨年の第22回は7月に受験要項発表、7月末~8月受験申請受け付け、11月本試験、12月下旬に合格発表、3月認定証発送というスケジュールで実施された。今年の第23回は11月16日(日)試験予定。

■ 費用
受験料(初回受験者)3万円、認定料(合格者)1万円。


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教えて! 認定血液検査技師

(回答)日本検査血液学会認定血液・認定骨髄検査技師制度 審議会会長、同 制度委員会委員長
(京都府立医科大学感染制御・検査医学 病院教授)
稲葉 亨氏


―受験者の傾向を教えてください。

受験申請資格として3年以上の業務経験や学会発表などを求めているため、受験者は30~40代が多い印象です。近年の合格率は50%前後で推移していますが、2024年は58.3%とやや高い結果となりました。合格率には地域差があり、関西が関東よりも10%程度高い傾向が出ています。関西では試験対策講座や勉強会開催が盛んという声もあるのですが、原因ははっきりしていません。合格率の地域差解消は、課題の一つになっています。
 
―認定制度の特徴を教えてください。
血液検査に携わる臨床検査技師が国内で取得できる認定資格は、日本検査血液学会の認定血液検査技師と認定骨髄検査技師、日本臨床検査同学院の1級・2級臨床検査士(血液学)の4つです。認定血液検査技師試験では症例解析問題を出題している点が特徴で、同学院の2級臨床検査士試験にはない独自の試験科目になっています。末梢血や骨髄の顕微鏡画像を見て解答を記述する形式ですが、実務経験がないと解くのは難しいと思います。
 
―認定資格取得者は現場で活躍できますか。
認定血液検査技師は、末梢血や骨髄の顕微鏡画像から異常所見を読み取り、想定される疾患や追加すべき検査などを主治医に報告できる人材と位置付けています。認定資格取得者は、これらの資質を備えた臨床検査技師として、自信を持って血液検査に携わることができると思います。医療機関によっては、係長や技師長等の役職に昇進する際に認定資格取得が評価指標の一つに位置付けていることもあります。
 
―認定資格取得を検討している検査技師へのメッセージをお願いします。
血液検査領域でも今後、遺伝子検査やAIなどの最新技術の導入が進むでしょう。しかし、どのような技術が活用されるようになっても、検査の入り口には臨床検査技師がいるということを自覚してほしいです。検査結果から想定される疾患や追加すべき検査を考える力はこれからも強く求められ、他職種とのコミュニケーション力の必要性も高まっています。血液検査に携わる人は認定資格取得を目指して、研鑽を続けてほしいです。

認定血液検査技師の詳細はこちら


 
※MTJ本紙 2025年5月11日号に掲載したものです

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