キャリア・学び

知りたい!取りたい! 資格・認定 [第4回]
認定臨床微生物検査技師 /感染制御認定臨床微生物検査技師

2026.01.12 06:00 会員限定記事を示すアイコン



若手の臨床検査技師にとって、自身のスキルアップは関心事の一つになっています。スキルアップの一手段として臨床検査に関連するさまざまな資格・認定の取得がありますが、各種団体や学会により多種多様です。連載では、臨床検査技師が取得できる資格・認定を一つずつ取り上げ、試験の概要や合格率、認定取得の意義などを分かりやすく紹介します。今回は、「認定臨床微生物検査技師(CMTCM)」と「感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)」を取り上げます。


 

認定臨床微生物検査技師(CMTCM)制度は、微生物学的検査で感染症診療を支える検査技師を養成する目的で、2000年にスタート。感染症対策活動に対する診療報酬点数が設けられたことを背景に、この活動に携わる感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)制度が2005年に設けられた。制度の運営は、日本臨床微生物学会、日本臨床衛生検査技師会、日本臨床検査医学会、日本臨床検査同学院、日本感染症学会、日本環境感染学会、日本化学療法学会の計7団体による協議会制で実働は審議会が担当する。また、審議会内の「あり方委員会」が、この制度で養成される臨床検査技師像の検討や提案をしているのも特徴だ。制度開始から20年以上経過し、「新しい時代の認定臨床微生物検査技師像2025」が打ち出され、今後2年かけてカリキュラムを大改変する。CMTCMとICMTはともに認定更新は5年ごと。

CMTCMの受験申請資格は、(1)臨床検査技師(2)認定研修施設での研修5年以上(3)臨床微生物学に関する筆頭者としての論文発表1編以上、臨床微生物学または感染制御に関する筆頭者としての学会発表3回以上—など。ICMTの受験申請資格は(1)CMTCM(2)医療関連の感染制御の活動実績(3)所属施設長の推薦(4)感染制御の研修プログラム30研修単位以上取得—。CMTCM未取得者はICMTと同時受験が可能だ。

 

■ 日程(2025年度)
2025年6月1日〜30日まで受験申請受け付け、8月中旬:受験資格者に通知、10〜11月ごろ:試験、12月:合否発表。

■ 費用
CMTCM:受験申請料1万5000円、試験料・指定講習会受講料2万円、合格者は登録料2万円。
ICMT:受験申請料5000円、合格者は登録料1万円。



教えて! 認定臨床微生物検査技師/感染制御認定臨床微生物検査技師
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(回答)
認定臨床微生物検査技師制度協議会委員・審議会会長
順天堂大学医療科学部臨床検査学科先任准教授
三澤 成毅氏
 
同協議会監査・前審議会会長
国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科保健医療学専攻臨床検査学分野教授
長沢 光章氏
 

—受験者の傾向を教えてください。

CMTCMは施設内で微生物学的検査の実務経験を積み、ICMTはさらに感染対策活動に関わり、経験を積んだ臨床検査技師が受験します。試験の成績を見ても平均点が高く、受験申請者の多くは日常の微生物学的検査と感染対策活動にしっかり取り組んでいる人であることが伺えます。受験申請の要件に筆頭者としての論文発表や学会発表が求められており、検査を科学的な視点でみる能力を備えている臨床検査技師と捉えることができます。合格率は70%台で推移し、2025年1月現在、CMTCMの登録者は1,041人、ICMTは851人です。認定登録者は個人の了承を得た上で、ホームページ上に公表されています。

—認定制度の特徴を教えてください。
CMTCM制度の特徴は、医師と臨床検査技師によって運営され、本制度によって養成されるべき望ましい臨床検査技師像が示されている点です。この技師像を目標にカリキュラムが作成され、認定取得を目指す臨床検査技師にとってガイドとなっています。感染症の診断と治療において、臨床微生物学の専門家としてチーム医療に参画し、医師、看護師、薬剤など他の医療職と共に患者さんへ最善の医療の提供に貢献できること、後進の育成も視野に入れた認定制度になっていることです。
 
—認定取得者は現場で活躍できますか。
CMTCMおよびICMTの認定取得者は、検査はもとより臨床や感染対策の現場での活動が期待されています。診療報酬の感染対策向上加算は、感染対策チーム(ICT)のメンバーとして臨床検査技師が参画していることを求め、ICMTは感染対策において必須な人材として認知されているとおりです。

認定取得者は医師や他の医療職から相談や問い合わせがあった時、検査結果の意義や関連するエビデンスを提供できるよう日々の研鑚が必要です。診断や治療方針を決定できるまで医師と共に考えることでチーム医療の一員として活躍できると思います。

—認定取得を検討している検査技師へのメッセージをお願いします。
CMTCMやICMTの認定取得者は、臨床検査部門内だけでなく、医師や看護師など他職種と連携、協調しながら機能する一定の能力を備えた人材と見なされます。微生物学的検査に携わっている臨床検査技師はぜひ、認定取得に挑戦していただきたいです。認定取得後はプライドを持って業務に臨み、検査室の外に飛び出して臨床を理解する、そして後進の育成にも尽力してほしいと期待しています。
 

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