スパイロメーターの精度管理を明記 じん肺診査ハンドブック
厚労省部会、48年ぶり全面改訂

厚生労働省の部会は9月30日、じん肺健康診断の方法などを定めた「じん肺診査ハンドブック」の改訂案をまとめた。1978年の発刊後、大きな改訂は行われておらず、その後の医療の進歩や医学的知見を反映させ、全面的に内容を見直す。肺機能検査のスパイロメトリーについて、検査前の準備や実施方法を示すとともに、精度管理にも言及した。
今後、パブリックコメントを募集した上で、12月に予定する会合で改訂案を確定し、来年4月からの適用開始を予定している。
じん肺は、工場などで吸い込んだ粉じんにより肺の組織が線維化し、呼吸困難などを引き起こす職業関連疾患の一つ。肺結核や続発性気管支炎などの合併症を発症することもある。法律に基づいてじん肺健康診断が行われ、胸部X線撮影や胸部臨床検査、肺機能検査の結果により「じん肺管理区分」を専門医(じん肺診査医)が決定する。今回改訂案がまとまった診査ハンドブックは、じん肺健康診断の具体的な実施方法や判定方法などを整理したもの。
肺機能検査では、1次検査としてスパイロメトリーが行われ、「%肺活量(%VC)」が60%以上80%未満の場合などに、2次検査として動脈血ガス測定を行う。改訂案では、スパイロメトリーの測定前の準備から、肺活量(VC)や努力肺活量(FVC)の測定手順、基準値の算出・判定基準までを記載。日本呼吸器学会の予測式を用いて「%VC」などを算出し、閉塞性換気障害の有無や2次検査の要否を判定する流れを示した。
検査機器については、「較正シリンジや健常者を用いて、機器が正確に作動していることを定期的に確認することが精度管理上重要」と明記した。具体的には、電源投入後10分以上経過してから気温などの環境条件を入力し、気流型の装置は3Lシリンジを用いて気量の較正と精度管理を毎日行うなどとした。
関連資料
続きを見るには会員登録
(無料)が必要です
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
MTJメールニュースの会員のみなさまへ
MTJメールニュースは、WEBサイト「MTJ ONE」にリニューアルいたしました。
お手数ですが、下記より再度、新規会員登録をお願いします。





