国立大学病院長会議は27日、日本記者クラブで会見し、大学病院経営の窮状を訴えた。大鳥精司会長(千葉大医学部付属病院長)は、大学病院が人材育成や研究、創薬など多様な役割を担っているとして、国や自治体からの支援がなければ「医療として成り立たない」と訴えた。
会見では担当理事が、2004年度の法人化以降、在院日数の短縮に努めてきただけでなく、ほかの公的病院よりも低い給与で業務に従事してきたと説明。一方、材料費の増加などにより25年度の収支見通しが400億円超の赤字となる可能性があるとして、「もはや限界で、とてもではないが機能を維持できない」と話した。
大鳥会長は、仮に十分な経営支援が行われなかった場合について、自身が所属する千葉大を例に説明。大学全体の予算の65%を大学病院が占めているとした上で、「大学病院が赤字を垂れ流すと大学全体のキャッシュが減る。千葉大の規模だと3年でキャッシュが底をつき、事実上倒産する」と述べた。医療機器が更新できないため、患者にとっても多くのデメリットがあると強調した。【MEDIFAX】






