手足口病とヘルパンギーナ、例年並みも動向注視
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第26週(2026.6.22 - 6.28)

2026年第26週の全国的なトレンド
2026年第26週(6月22~28日)の急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は47.47(報告数17万6883例)で、前週から減少しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が1.08で第22週以降増加が続いています。インフルエンザは0.08となりました。基幹定点から報告された新規入院患者数は、インフルエンザが14例で前週と同数、COVID-19は115例で前週より25例減少しています。
小児科定点報告では、手足口病の定点当たり報告数が4.61、ヘルパンギーナは1.15で、ともに第20週以降増加が続いています。RSウイルス感染症は0.34、咽頭結膜熱は0.54でいずれも減少しました。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2.25、感染性胃腸炎は4.60で、ともに2週連続で減少しています。水痘は0.42で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い状況です。マイコプラズマ肺炎は0.22で減少しました。
エムポックス・クレードは、第26週はクレード1bが4例報告されています。
注目すべき感染症——手足口病、ヘルパンギーナ
手足口病は第20週から増加が始まり、第26週時点では1万396例が報告されています。ヘルパンギーナも第20週以降増加が続いており、第26週の報告数は2592例でした。手足口病、ヘルパンギーナともに2026年の発生動向はおおむね例年と同様としていますが、今後の発生動向の把握が重要としています。
注意すべき海外感染症——マールブルグ病
厚生労働省はウガンダ西部チェゲグワ県でマールブルグ病の発生が確認されたことを受け、ウガンダ渡航者への注意喚起と、帰国後に疑わしい症状が出現した場合の速やかな受診・申告を呼び掛けています。
都道府県別の発生動向
インフルエンザは沖縄県(0.75)、秋田県(0.64)、大分県(0.38)が多く報告されています。COVID-19は鹿児島県(9.19)、宮崎県(8.89)、愛媛県(6.37)が上位です。
小児科定点では、手足口病は島根県(20.45)、大分県(10.94)、佐賀県(9.42)が上位です。ヘルパンギーナは山口県(4.34)、島根県(3.18)、福岡県(2.83)が多く報告されています。
RSウイルス感染症は沖縄県(4.17)、長崎県(1.87)、鹿児島県(1.87)、佐賀県(1.58)。咽頭結膜熱は奈良県(1.71)、山形県(1.00)、鹿児島県(0.97)が上位となっています。
| 主要感染症 | 定点当たり報告数 | 前週からの増減 |
| インフルエンザ |
0.08 | ↑ |
| COVID-19 |
1.08 | ↑ |
| 感染性胃腸炎 |
4.60 | ↓ |
| A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 |
2.25 | ↓ |
| RSウイルス感染症 | 0.34 | ↓ |
| 咽頭結膜熱 | 0.54 | ↓ |
| 水痘 | 0.42 | ↑ |
| 手足口病 | 4.61 | ↑ |
| ヘルパンギーナ | 1.15 | ↑ |
| マイコプラズマ肺炎 | 0.22 | ↓ |
〔IDWR感染症週報 第26号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第26週を参考に作成〕
続きを見るには会員登録
(無料)が必要です
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。
MTJメールニュースの会員のみなさまへ
MTJメールニュースは、WEBサイト「MTJ ONE」にリニューアルいたしました。
お手数ですが、下記より再度、新規会員登録をお願いします。

MTJ編集部
臨床検査業界の“いま”を的確に捉え、臨床検査技師一人ひとりを支える情報を発信していきます。検査制度や政策をはじめ、関係学会や職能団体のトピックス、装置試薬など技術革新の動向まで幅広く取材・編集。ニュース以外の連載、企画、動画もお届けしていきます。
関連記事

手足口病、第20週以降増加続く
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第25週(2026.6.15 - 6.21)

水痘が増加、手足口病の増加継続
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第24週(2026.6.8- 6.14)

手足口病の増加続く、九州で報告目立つ
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第23週(2026.6.1- 6.7)

手足口病が3週連続増加、小児科定点疾患で上昇目立つ
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第22週(2026.5.25- 5.31)



