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手足口病の増加続く、 海外ではエボラ出血熱に警戒
週刊 感染症サーベイランスレポート #2026年第27週(2026.6.29 - 7.5)

2026.07.20 06:10 会員限定記事を示すアイコン

2026年第27週の全国的なトレンド

2026年第27週(6月29日~7月5日)の急性呼吸器感染症(ARI)の定点当たり報告数は50.88(報告数18万9593例)で、前週から増加しました。

急性呼吸器感染症定点から報告された主な疾患では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の定点当たり報告数は1.47となり、第22週以降5週連続で増加しています。インフルエンザは0.12で2週連続の増加となりました。基幹定点から報告された新規入院患者数は、インフルエンザが17例で前週より3例増加、COVID-19は140例で前週より25例増加しています。

小児科定点報告では、手足口病の定点当たり報告数は7.03で、第20週以降増加が続いています。ヘルパンギーナも1.778週連続の増加となりました。

一方、咽頭結膜熱は0.45で2週連続の減少、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は2.06で3週連続の減少となっています。感染性胃腸炎は4.45、水痘は0.32、マイコプラズマ肺炎は0.26でした。

また、エムポックス クレードは、クレード1bが3例報告されています。

 

都道府県別の発生動向

インフルエンザは、長崎県(0.55)、沖縄県(0.55)、埼玉県(0.45)、COVID-19は鹿児島県(13.09)、宮崎県(9.07)、愛媛県(8.08)が上位となっています

小児科定点では、手足口病島根県(18.00)佐賀県(11.83)東京都(11.72)が多く、ヘルパンギーナ山口県(6.00)香川県(3.77)佐賀県(3.33)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎愛媛県(5.38)山形県(4.88)栃木県(4.33)が多く報告されています。

 

注意すべき海外感染症——エボラ出血熱

WHO(世界保健機関)はコンゴ民主共和国とウガンダにおけるエボラ出血熱の発生状況が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」に該当することを宣言しました。これを受けて、検疫所では、コンゴ民主共和国、ウガンダに滞在歴のある方に対して入国(帰国)時の健康状態などの確認を行っています。厚労省は7月15日付けの事務連絡で、流行地域に「コンゴ民主共和国のオー=ウエレ州、チョポ州」を追加しました。

厚労省は、夏期休暇で海外に渡航する方に向けて、感染症の予防啓発をしています。厚労省検疫所(FORTH)のウェブサイトでは、渡航前の予防接種や海外で注意すべき感染症などをまとめています。

 

表 第27週における主要感染症の定点当たり報告数(全国)
主要感染症 定点当たり報告数 前週からの増減
インフルエンザ
0.12
COVID-19
1.47
感染性胃腸炎
4.45
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
2.06
RSウイルス感染症 0.37
咽頭結膜熱 0.45
水痘 0.32
手足口病 7.03
ヘルパンギーナ 1.77
マイコプラズマ肺炎  0.26

〔IDWR感染症週報 第27号/急性呼吸器感染症サーベイランス週報 第27週を参考に作成〕

 


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