キャリア・学び

知りたい!取りたい! 資格・認定 [第5回]
超音波検査士

2026.02.09 06:00 会員限定記事を示すアイコン



若手の臨床検査技師にとって、自身のスキルアップは関心事の一つになっています。スキルアップの一手段として臨床検査に関連するさまざまな資格・認定の取得がありますが、内容や仕組みは各種団体や学会により多種多様です。連載では、臨床検査技師が取得できる資格・認定を一つずつ取り上げ、試験の概要や合格率、認定取得の意義などを分かりやすく紹介します。今回は、超音波検査士を取り上げます。


 

日本超音波医学会は、超音波検査の優れた技能を有する看護師・准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師を、専門の検査士「超音波検査士」として認定している。2025年度の試験で第40回を数えた。

受験資格は、3年以上継続して、日本超音波医学会の正会員・シニア会員・準会員のいずれか、または日本超音波検査学会の正会員であること。日本超音波医学会の認定超音波専門医・指導検査士いずれか1人の推薦を得る必要がある。

試験は領域別(体表臓器、循環器、消化器、泌尿器、産婦人科、健診、血管)で実施されており、1回1領域の受験が可能。資格の更新は5年ごと。 受験者数、合格者数はともに非公表。合否判定は、「症例審査、筆記試験においておのおのの60%以上」を合格の基準としている。


■ 日程(2025年度、第40回試験)
2025年4月に試験実施要項を公表。5~7月にオンラインで申し込み受け付け、筆記試験は11月23日に実施した。合否発表は2026年2月初旬を予定。

■ 費用
受験料は、日本超音波医学会の会員は2万円、日本超音波検査学会の会員は2万2000円。認定料(合格者)は5000円。(いずれも税込み)第41回から受験料改定予定あり。



古川氏

 

教えて! 超音波検査士

(回答)日本超音波医学会 超音波検査士制度委員会・委員長(愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科/昭和医科大学横浜市北部病院甲状腺センター)
古川 まどか氏

 


―認定制度の特徴や受験者の傾向を教えてください。

超音波検査は、患者さんと一対一で向き合い、身体に触れながら行う検査です。そのため、疾患や解剖、身体構造への理解が重要で、自己流ではなく、適切な指導体制の下で検査の実務経験を積むことが重要です。日本超音波医学会では、超音波検査の専門性を備えた看護師・准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師を「超音波検査士」として認定しています。

試験は7つの領域別に行われ、1回1領域のみ受験できます。受験者は職種別では臨床検査技師が最も多く、約9割を占めています。また、男女比は男性2割、女性8割となっています。


 ―認定取得者はどのような活躍が期待されていますか。

医療機関の機能や規模で認定取得者の取り扱いは異なりますが、認定の有無が採用や待遇に反映されるケースもあります。超音波検査の知識と経験を備えた人材は、病院や診療所、健診機関、さらにはフリーランスなど、さまざまな職場で必要とされています。認定取得は、働き方の選択肢を広げる手段にもなると思います。

また、「超音波検査士」に加えて、「超音波指導検査士」(腹部、血管、体表臓器の3領域)の認定制度もあり、指導者としての活躍も期待されています。


認定取得を検討している臨床検査技師へのメッセージをお願いします。

超音波検査は、患者に向き合い、診断に必要な情報を臨床検査技師が主体的に収集する検査です。チーム医療の重要な一員であるという意識を持って日々の検査に向き合い、スキルアップを目指してほしいですね。医師と共に学ぶ姿勢がある方はぜひ、日本超音波医学会にも参加し、さらに専門性を高めていただきたいです。

 

超音波検査士の詳細はこちら


 

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