Voice of Lab. file 08 松本 雄貴(愛媛大学医学部附属病院診療支援部臨床検査技術部門)
臨床化学検査の未来を担う若手育成に向けて

日本臨床化学会の若手育成委員会は、委員長の小谷和彦先生(自治医科大学)、副委員長の岡田光貴先生(京都橘大学)をはじめ、各施設で活躍されている9名の委員で構成され、若手会員による企画立案、学術情報の共有、会員間の交流促進を目的に活動している組織です。
私は委員会に加入してまだ日が浅いですが、魅力ある企画を立案し、学会活動を通じて若手会員の皆さんとともに成長できる環境づくりに貢献したいと考えています。
私、こんなことしてます!
若手育成委員会は、学会の発展に不可欠な若手会員のキャリア形成および活躍支援を目的としています。主な活動として、全国規模のWeb勉強会や年次学術集会での研究相談会などを企画・運営し、知識の共有や学術活動の基盤形成、人的交流の促進を進めています。
また、若手会員による企画や学会発表の機会拡充を目指し、会員の声を取り入れながら各種委員会と連携して活動を進めています。今後も若手会員の活躍の場を広げ、学会の活性化につながる取り組みを展開していきたいと考えています。
1.若手育成委員会主催のWeb勉強会
若手育成委員会主催のWeb勉強会は、臨床化学に苦手意識を持つ方や、勉強の進め方に悩む40歳以下の若手会員を主な対象として、年に3回ほど開催しています。臨床化学への興味・関心を高めること、知識の習得、そして会員間の交流を深めることを目的としています。
若手育成委員会では、会員の皆さんから寄せられる声やニーズをもとに「参加してよかった」と思っていただけるような企画を検討しており、これまでに学会発表に必要なスライド作成の方法、研究テーマの見つけ方、日常検査で遭遇しやすい異常値や精度管理、試薬検討に必要な知識(再現性、直線性、検出感度、相関性)などをテーマとして取り上げています。講師には全国で活躍されている先生方をお迎えし、実務に即した内容をわかりやすく解説いただいているので、自施設で抱えている課題の解決につながる貴重な学びの機会となっています。
参加者の年齢層や経験はさまざまであり、初めて参加される方でも安心して参加できる雰囲気づくりを大切にしています。日常業務で困っていることがある方や、学会発表に挑戦したいものの方法がわからない方にも、ぜひ気軽に参加していただきたいと思います。
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Q.評価の理由、勉強会に対する感想を教えてください。
Q.今後の勉強会に関して、提案があれば教えてください。
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2.日本臨床化学会年次学術集会での研究相談会
日本臨床化学会年次学術集会のプログラムの一環として、若手会員向けの研究相談会をシンポジウム形式で実施しています。本企画は、これから研究を始めたい若手会員が集まり、研究に関する相談や意見交換を行うとともに、相談し合える仲間づくりの機会とすることを目的としています。
2025年度は「研究テーマの見つけ方(前向き研究・後ろ向き研究)」をテーマに、講師の先生による講演を行いました。その後、提示された論文をもとに、研究に必要な要素について他施設の参加者とグループワーク形式で討論し、発表を行いました。講演だけでなく参加型のプログラムとすることで、研究に対する理解を深めるとともに、他施設の参加者との交流を図る場にもなっています。自施設を超えたつながりをもつ機会は限られているため、本企画は若手会員にとって非常に貴重な交流の場として好評を得ています。
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松本 雄貴
臨床化学分野および一般検査分野を担当し、日常検査業務に従事。幅広い視点で物事を捉える姿勢を大切にしながら研究にも取り組む。臨床検査技師、二級臨床検査士、緊急臨床検査士、認定一般検査技師、日本DMAT隊員等の資格を有し、日本臨床化学会若手育成委員会で活動。日本臨床化学会の2024年度Young Investigator Awardを受賞。







